釈真祐の今日この頃

富山在住の浄土真宗(真宗大谷派)僧侶・釈真祐が、親鸞聖人の教えを学びながら感じたことを書いていくブログです。

親鸞さんを訪ねて ①大谷祖廟

 

うわ~ん(´;ω;`)

 

いや、まぁ、京都のど真ん中で200人以上の職員が働いてるのに、

今まで誰も感染しなかったことが奇跡的なんですけどね。

 

私達も緊急事態宣言が解除されたからと言って、油断してはいけませんね。

 

しかしこのタイミングかー(´-ω-`)

 

 

 

という訳でテンションだだ下がりですが、気持ちを切り替えていきます。

今日は午前中に親鸞聖人ゆかりの場所を幾つかお参りして来ましたので、その紹介をしたいと思います。

 

 

 

本山の朝の勤行にお参りし、朝ごはんを食べて、まず向かったのは大谷祖廟(おおたにそびょう)。

 

親鸞聖人の肖像「御真影」が安置されている東本願寺に対して、大谷祖廟は親鸞聖人の遺骨が埋葬されている「聖人のお墓」です。

 

 

 

市バスに乗って祇園で下車。

 

八坂神社の南を通る、長い参道を歩きます。

 

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着きました。

 

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まずは本堂にお参り。

 

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築300年余りの本堂に入ると、染み込んだお香の香りと古い木材の香りがしました。

 

本堂の奥にある階段を登ると、御廟があります。

 

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ここに、親鸞聖人、東本願寺の歴代住職(門首)、そして全国の門徒の遺骨が納められています。

 

 

 

拝殿でお焼香してお念仏申しながら、しばらくの間、親鸞聖人の生涯に思いを馳せました。

 

聖人の九十年の生涯。

 

両親、師匠、仲間、子供…大切な人との別れを幾度も経験し、

 

念仏の教えに対する外からの迫害、内からの誤解に悩まされた生涯。

 

様々な問題が起こる度に、自分の無力さに泣いたこともあったのではないでしょうか。

 

しかし、そんな聖人の臨終の言葉は「南無阿弥陀仏」だったと伝えられています。

 

「何でも自分の思い通りになる人生ではなく、思い通りにならない事も“これはこれで良い”と引き受けていける人生が、念仏によって与えられるのです」

 

という、今朝のご法話の言葉を思い出しました。

 

多くの苦労と悩みを抱えながら生涯を終えたであろう親鸞聖人と、その生涯を支え続けたお念仏の力。

 

そんな事を考えていると、職員さんが来て納骨の準備を始められたので、

私は次の目的地、知恩院へと向かうことにしました。