釈真祐の今日この頃

富山在住の浄土真宗(真宗大谷派)僧侶・釈真祐が、親鸞聖人の教えを学びながら感じたことを書いていくブログです。

親鸞さんを訪ねて ②知恩院

前回の続きです。

 

 

大谷祖廟を出て、

 

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円山公園を北へ横切ると、

 

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立派な山門が見えてきました。

 

浄土宗本山の知恩院(ちおんいん)にやってきました。

 

 

 

知恩院は浄土宗の宗祖である法然上人がお念仏の教えを説いた「吉水の草庵」に程近く、晩年の法然上人が過ごされた場所に建てられています。

 

若き日の親鸞聖人も吉水の草庵でお念仏の教えを学び、教えを受け継いだ証しとして法然上人の肖像とその主著である『選択本願念仏集』を授けられたと伝えられています。

 

 

山門をくぐって長い石段を登ると、法然上人の木像を安置する御影堂がありました。

 

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うわ~!!でけぇ~(ノ゜ο゜)ノ

 

実は御影堂は2011年から今年の4月まで修復工事を行っていました。

 

私が京都に住んでいたのは2014年から今年の3月までなので、その間知恩院には何度も来ましたが、工事用の足場に覆われた御影堂しか見たことがありませんでした。

 

(「日本最大の木造建築」と言われる東本願寺の御影堂と互角なのでは…?)

と、思う程の迫力を感じました。

 

 

 

早速、中に入ってお参りさせて頂きました。

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(画像は浄土宗総本山 知恩院公式ホームページより)

 

建物も大きいですが、内部を飾る仏具も大きいです。

 

法然上人は生前より「阿弥陀如来の化身」と信じられていました。

 

そんな上人に対する人々の敬慕の念を感じさせる、荘厳な御堂でした。

 

 

 

御影堂の奥にある石段を登り、勢至堂に向かいました。

 

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法然上人入滅の地と伝えられ、創建当初の知恩院はここが本堂でした。

 

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満開の紫陽花が綺麗でした。

 

勢至堂の右手にある石段を更に登ると、法然上人の御廟がありました。

 

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 仏教と言えば

「修行が出来なければ救われない」「お布施が出来なければ救われない」

それが常識だった時代に、

「善人も悪人も、等しくお念仏一つで救われる」

という教えを説いた法然上人。

 

様々な非難や弾圧に遭いながらも、老若男女、身分や生業に関係なく、あらゆる人が救われる道を示してくださった法然上人。

 

そのご苦労とご恩を偲びつつ、お念仏をさせて頂きました。

 

 

 

下りの石段は、上りよりもキツかったです(;´Д`)

 

 

 

(次回に続きます)